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座間総合病院 総合診療科
救急、緊急入院を含むすべての内科系急性期を担う総合診療科。その守備範囲は無限で、あらゆる状態の患者さんに対応しています。互いをリスペクトし合う気持ちと他科との信頼関係のもと、幅広く活躍する総合診療科の魅力を聞きました。
―座間総合病院の成り立ちを教えてください。また、先生方がこの病院で勤務することになったきっかけは何でしたか?
田所
当院は2016年4月に座間市が急性期の病院を誘致したいということで開業しました。そこから10年が経ち、現在は、一般急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括医療病棟、医療療養病棟の5つの機能を備えたケアミックス病院として幅広い患者さんを受け入れています。
私は、2010年にジャパン・メディカル・アライアンスに入職し、海老名総合病院の総合診療科の立ち上げに参加。その後、そのメンバーの一部と当院の総合診療科の立ち上げにも関わりました。私が大学を卒業した当初は、ちょうど総合診療科が注目を浴び始めた頃で、循環器内科や脳神経外科にも魅力を感じながら総合診療科を選択し、それ以来、総合診療一筋でやってきました。
私は、2010年にジャパン・メディカル・アライアンスに入職し、海老名総合病院の総合診療科の立ち上げに参加。その後、そのメンバーの一部と当院の総合診療科の立ち上げにも関わりました。私が大学を卒業した当初は、ちょうど総合診療科が注目を浴び始めた頃で、循環器内科や脳神経外科にも魅力を感じながら総合診療科を選択し、それ以来、総合診療一筋でやってきました。
小西
僕はもともと循環器内科医として、関東地方や九州で勤務していたのですが、学生の頃から、広い範囲の内科に実はすごく興味があり、ずっと心の片隅で、総合診療をやりたいと思っていました。特に循環器内科は年々、カテーテルだけ、心臓だけ、冠動脈だけというように専門が狭まっていく傾向があって、窮屈さも感じていました。このままでは思っていた医師像とかけ離れていく気がして、思い切って、40歳を過ぎて転職をしました。内科全般を診られる総合診療科を探している中で、田所先生と面談をし、ここならいろいろ学ぶことができそうだと思って入職を決めました。
―総合診療科ではどのような診療をしていますか?この病院の総合診療科の特徴を教えてください。
小西
一番特徴的なのは急性期系の内科を担当するのが総合診療科だけということです。外来は非常勤を含む、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科といった複数の診療科が受け持ちますが、緊急を含む入院については、総合診療科が単科で対応します。救急も内科系はすべて総合診療科で受け入れていて、全てのファーストタッチを行っています。救急からの急性期から在宅に戻るところまで、すべての急性期から慢性期まで診られるのも当院の特徴ですね。
田所
大学病院の総合診療科とは違って、地方の病院と同じような役割を担っています。小西先生は心不全を、私は睡眠時無呼吸症候群を診ているほか、呼吸器系の気胸などの処置、消化器疾患では肝硬変やおなかの症状など、とにかく多種多様で、飽きないです。
睡眠時無呼吸症候群は、法人全体でもあまりカバーできていなかったのですが、地域のニーズを考えて、開院して数年後に検査を開始しました。今はもう200人以上の患者さんを当院でフォローしたり、海老名総合院や近隣の開業の先生につなげるHUBとしてうまく機能したりしています。このように、やってみたいと思うことが地域のニーズや病院の方向性とマッチしていれば、よし、やってみよう、となるのは当科の良いところかもしれません。ちなみに冠動脈CTをこの病院で初めて導入したのは小西先生です。
睡眠時無呼吸症候群は、法人全体でもあまりカバーできていなかったのですが、地域のニーズを考えて、開院して数年後に検査を開始しました。今はもう200人以上の患者さんを当院でフォローしたり、海老名総合院や近隣の開業の先生につなげるHUBとしてうまく機能したりしています。このように、やってみたいと思うことが地域のニーズや病院の方向性とマッチしていれば、よし、やってみよう、となるのは当科の良いところかもしれません。ちなみに冠動脈CTをこの病院で初めて導入したのは小西先生です。
―たいへん穏やかな両先生ですが、現場の雰囲気はいかがですか?
田所
硬い雰囲気はないかな。そもそもあまり堅苦しい雰囲気は好きじゃないですから。みんなバックグラウンドが違う中で、私がずっと意識してきたのが、自分たちで経験した症例や知識をアウトプットすることでした。そこで、当科では、情報共有する場として、週に1回、持ち回りで勉強会を開催しています。正直、常にその準備で追われてはいるのですが、勉強会によって自分の知識をきちんと整理できますし、全員のレベルを一定以上に引き上げることもできていると思いますね。私も先生方から学ぶことが多く、診療科全体としても力を発揮やすい環境になっています。
小西
そうですね。それぞれ得意分野も違うので、先輩・後輩ではなく医師としてリスペクトをし合っている感じですね。風通しは良くて、何でも相談できる関係性が築けているので、お互いに補い合いながらうまく診療できていると思います。多少、守備範囲が違っていながらも、必要なことは全員で学ぼうという姿勢がありますね。
田所
この規模の病院で医局も1つですから、他科ともうまくコンサルトしやすく、非常に働きやすいです。自分たちはここまで、ここから先は専門の先生に、というように線引きをしつつ協力しながら、頼ったり頼られたりの関係を築いています。院内で完結が難しい場合は、海老名総合病院ともカルテ上でつながっているので、三次救急を診ている先生方ともコミュニケーションを取りやすく、心強いですね。
―キャリアプランについて、病院全体または診療科でのバックアップ体制はありますか?
田所
開業を意識している先生が、外来も病棟も幅広く経験するにはとてもよい病院であることは間違いないです。開業するとそれこそ専門領域じゃない患者さんもたくさん診ることになりますから、その対応能力は鍛えられます。今後は総合診療科に所属しながら 訪問診療にも関われるような体制の整備も検討しています。海老名メディカルプラザの在宅部門とのコラボレーションなど、いろんな形で幅広くできるかなと思っていますね。訪問診療にも興味があり、総合診療もしたいという方にはいろいろなチャンスがある病院と言えると思います。
―総合診療科ではどのような人材を求めていますか?
小西
基本的には、来るもの拒まずで、何でも興味を持てる人、何でもやってみようという軽いノリでもいいのかなと思っています。とりあえずやってみようという人でも、自分の好きなことを突き詰めたいという人でも、どんな働き方でもフィットするのが当院の総合診療科ですね。
田所
やっぱり基本は総合診療のマインドのある人で、幅広く何でも興味を持ってほしいというのはあります。その先は、自分の専門を発揮していくのも良いですが、ベースにあるのは、いろいろな患者さんを診て、お互いにカバーし合いながら患者さんのために最も良い治療を提供するということ。それを常に意識できる先生であるかどうかがすべてですね。
―ワークライフバランスについてはどうお考えですか?
小西
勤務時間中は確かに忙しいです。でも、だんだん慣れてくるというか、処理能力が上がって、いろいろなことをパッと判断できるようになっているのを実感できる良さがあります。最初はそれなりにたいへんでしたが、田所先生に相談すると全部指導していただけたので、乗り越えられました。一方、基本的に、仕事を離れると完全にプライベートは確保されます。病院で完結するシステムを田所先生が作ってくださって、オンコールもあまりないので、オン・オフのメリハリはありますね。
田所
主治医からちょっとした確認の電話はあるかもしれませんが、よほどのことでなければ病院に呼ばれることはまずないです。そういう意味ではワークライフバランスは確保できていると言ってもいいと思います。救急の当直をした先生は、1ヶ月以内に半休を取るというルールもあるので、休暇も取りやすく、馬車馬のごとく働くという環境ではないので、安心してください。
小西
総合診療科としても長期休暇を取ることを推進していて、実際に交代でしっかり休暇を取っています。男性の医師が育休を取得したこともありましたよね。
田所
男性医師の育休は、恐らく、法人で初めてだったんじゃないかな。その医師は、1ヶ月間の育休中に感じたことを勉強会で共有してくれました。と、いいつつ、私のワークライフバランスは……。もうこれは覚悟を決めていたのですが、仕事が次から次へと見つかって。ただ、臨床現場とは違うやりがいを感じているので充実はしています。日々の診療は小西先生にメインになってもらい、働き方を変えたということですね。
―最後に今後の展望と、メッセージをお願いします。
田所
当院では、まだまだ総合診療科が活躍する場が増えそうなので、幅広く経験したい人が仕事をしやすい環境を調整していきたいです。現在、総合診療科では、患者さん向けの講演会を開催し、可能な限り、一人年1回は登壇しさまざまなテーマで情報発信しています。今後はワクチンに関する正しい知識を発信するなど、予防医療にも力を入れていきたいです。
当科はこのような柔らかい雰囲気ですので、ぜひ気軽に来てください。座間総合病院の総合診療科ではこんなことをやっているんだと知っていただき、総合診療の仲間を増やしていければと思います。
当科はこのような柔らかい雰囲気ですので、ぜひ気軽に来てください。座間総合病院の総合診療科ではこんなことをやっているんだと知っていただき、総合診療の仲間を増やしていければと思います。
小西
言ってしまえば、総合診療科でできることは無限です。例えば、呼吸器内科の先生が一人入ってくれば、メンバー全員の呼吸器内科の守備範囲が広がります。一人の持つ知識や経験がみんなに広がっていくのはとても楽しみなので、いろいろな人が来てくれるとうれしいです。